7割英語のすすめ~肩の力を抜いて英語を話そう~

7割英語のすすめ

思い込みは、やっかいです。「こうあるべき」だと思い込んでいると、その鎖から逃れられません。気づくまでは「そうするのが正しい、そうすべきだ」と思っているから、気づかないまま一生を終えることもあるでしょう。

特に英語に関しては「思い込み」が悪い影響を及ぼすことを、私が自分の経験で学んでいます。英語学習者によくある4つのカン違いと、私の体験から伝えられる3つのアドバイスをお伝えします。

目次

あなたの常識は偏見かもしれない

アインシュタインはこんな言葉を残しています。

アインシュタイン常識は18までに蓄えた偏見のコレクションである

常識とは、18歳までに蓄えた偏見のコレクションである。

これをきいたとき、確かに!と私は思いました。2009年にサンディエゴに移住してから、日米の生活習慣・常識の違いをリアルに体験していたからです。

ある人の「こうあるべき」という考えは、別の人にとっては非常識であったり偏見であったりすることがあります。

英語における「こうあるべき」という固定観念


日本で生まれ育ち、高校受験+大学受験を経験している私。単語を丸暗記し、文法知識を身につけて、英語のテストはいつも高得点の英語優等生でした。

だからこそ「間違えること」がとても怖かったです。受験だと間違うことが減点につながるから必死ですよね。

一方で、英語が話せるようになりたい思っていたから、英語ペラペラに憧れました。英語優等生だから周りからは英語ができると思われている(と私は思っていた笑)。なのにいざとなると英語が出てこない自分が情けなかったです。

今から思えば、きっと「英語ができる」と思われたかったのでしょう。字幕翻訳もしていたし、英語の専門家のような仕事をしていれば英語ができるのは当たり前、と自分でも思っていました。

でもこの「当たり前」「こうあるべき」に縛られ続けていると、自分が苦しくなります。

英語によくある4つの思い込み

私自身の経験をふまえた、英語によくある勘違いを4つお伝えします。

英語によくある勘違い
なおこ

つまり、私がずーっとカン違いしてきたこと、ということです(涙)

英語のカン違いその1

英語によくある勘違い:テストの点が高ければ英語は話せるはずだ
英語によくある勘違い:そう思い込んだままだと

TOEICや英検など、英語のテストの結果は、英語が話せることの証明にはなりません。TOEIC満点の人でも、実際の英会話がうまくできるかどうか、怪しいです。

でも、他に英語力を測る尺度がないからTOEICや英検を受けるしかない。自然と高得点、または合格がゴールになってしまうのです。

サンディエゴに移住して、TOEICも英検も受けたことがない(存在すら気にしたことがなかったかも)夫にこう言われました。

なおこって、思ったより英語が話せないんだね〜!

夫は私が字幕翻訳やってたし、TOEICは高得点だと知っていただけに、もっと英語が話せると思っていたのでしょう。英語の電話や学校とのやりとりに四苦八苦する私を見て、素直に驚いたんですね。思わず彼の口から出た率直な一言が私の心をぐさりと刺しました。

でも、この彼の一言が私を奮起させたんですよ!彼は机で勉強するより、現場で英語を使ってメキメキ上達した実践派。私とは真逆です。

英語を実践するためにサンディエゴに移住したのだから、ここが踏ん張りどころだ、と自分を奮い立たせました。

英語のカン違いその2

ペラペラでないと英語を話せるとはいえない
完ぺきに話せるまでは話すのやめようと思ってしまう

英語ペラペラ幻想、というのは日本の英語学習者のだれもが持っている考えだと思います。もちろんペラペラになれたらいい。でも、完ぺきに話せるまでは人前で話したくない、英語が話せるなんて言っちゃいけない、と考えてしまいがち。

実は私も、言いたいことをすべて英語にして伝えたい!細かいニュアンスまで伝えたい!と思ってました。でもそれができないから落ち込み、もう英語なんて話したくない!という悪循環にハマりました。

完璧主義は百害あって一利なしです。

英語のカン違いその3

海外で暮せば英語が話せるようになる
フィットネスクラブと同じ
努力しなければ上達しない

私も能天気に「海外で生活すれば自然と英語が話せるようになる」「サンディエゴの空気を吸えば英語が口からでてくる」と思ってました(笑)。ホント、おめでたい思い込みでした。

なおこ

英語では「おめでたい思い込み」を wishful thinking といいます♪

フィットネスクラブに入会しただけでは身体が引き締まらないのと同じこと。英語圏で暮らしていても、頭の中が即座に英語に変わるはずがないので、英語を使う努力をしないと上達しないのです。

英語のカン違いその4

英語脳になるべきだ
英語脳になれないから英語が話せないと思ってしまう

このカン違いをする人はあまり多くないかもしれませんが、私は「英語脳にならなくては!」と本気で思ってました。

日本でも一時期「英語だけで考える日を作ろう」と意気込んだことがあります。でも無理でした。

目にするもの、聞こえてくるもの、読むもの、書くもの、ほぼすべてが日本語の環境で「英語だけで考える」=「英語脳になる」というのは、よほどの精神力・決意がないとできません。

英語脳になれないのは精神力が弱いせいだ、と自分を責めていました。

ダメ出しの声が占領していた

カン違いだと知っていれば悩む期間が半分になったはず

思い込みが鎖のように縛り付けている

今から思えば、カン違いもはなはだしい、と自分に言ってやりたいです(笑)。

しかし、思い込みは自分に暗示をかけた状態。しかも「それが正しいはずだ」と思っているから余計にやっかいです。

何かのきっかけで気づくまでは、思い込みが「こうあるべき」と主張して、居座り続けます。

「常識」とか「当たり前」という固定されたマインドセットが、鎖のようにギリギリと頭と心をしばりつけている状態です。

なおこ

でも、あなたはここで気づきました!

私が思い込んでいたカン違いの4つすべてが、あなたに当てはまるかどうかはわかりません。でも、思い当たるフシはある…と感じる方は多いのではないでしょうか?

カン違いに気づいたあなたに覚えておいてほしいこと3つを次の章でお伝えします!

英語で覚えておきたい3つのこと

前述のカン違いに気づいていれば、私が苦しむ期間は半減しただろうと思います。だから、これを読んでいるあなたには、なるべく早く気づいてほしい!

私の経験から伝えられる3つのアドバイスがあります。

1:「5〜7割伝わればいい」という気持ちで向き合う

5〜7割伝わればいいという気持ちで向き合う

「5〜7割伝わればいい」という気持ちで向き合うこと。完璧主義は捨てましょう!百害あって一利なしです。

文法的に正しいか、テストの答えとして◯か✕か、と気にするのもやめましょう。

英語は第2外国語。「うまく話せなくて当たり前だ」と前向きに開き直りましょう。

2:わからないことは「わからない」と言っていい!

わからないことはわからないと言っていい

わからないことは「わからない」と言っていい!いや、「わからない」と言ったほうがいい。

わからないことをわかったふりをしても、何もいいことありません。

英語で「わかりません」「もう一度言ってください」という言い方を練習しましょう!

↓こんな感じに言えます↓

I’m afraid I’m not following you.

I’m afraid I don’t understand. Can you say it again?

3:「英語が話せる=すごい」という考えを捨てる

話せる=すごいという考えを捨てる

「英語が話せる=すごい」という考えを捨てましょう。

あなたが日本語を話すのが当たり前であるように、英語圏で生まれ育った人、英語圏で長く生活している人が英語を話すのは当たり前なのです。

「英語が話せるから頭がいい!すごい!」と考えるのはやめましょう。

「7割英語」のススメ

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言いたいことの7割言えればよしとする!


あなたに提案したいのが「7割英語」という考え方です。

英語は私たち日本人にとって第二外国語。母国語である日本語のように自在に操れないのは当然のことなのです。

まずは5割でいい。自分の言いたいことの半分を英語で表現できることを目指しましょう。そして6割、7割と、少しずつ表現できる率を上げていけばいいのです。

50 60 70 グラフ
少しずつ英語で言えることを増やそう!

100%になる日はこないでしょう。でもそれでいいのです。

「自分は伸びしろたっぷり!」と思えばいいのです。これぞ前向きな開き直り!

まとめ

この記事を読んだ今から、完璧を求めすぎない、肩の力をぬいた英語学習を始めてみませんか?

「7割英語」で、新しいコミュニケーションの扉を開けましょう!

Happy learning!

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