動物の鳴き声は世界のどこにいても同じはず。でも、その鳴き声を聞く側の耳がとらえて言葉にすると、かなり違う音になるんですね。単に日本語と英語を比較しただけでも、その違いにびっくりしてしまいます。
12の動物の鳴き声を比較してみよう!
【1】いぬ/dog
日本語:わんわん
英語: bowwow[bàʊwáʊ]/woof[wʊf]
【2】ねこ/cat
日本語:ニャオ
英語:meow [miáʊ]
ノドをゴロゴロ鳴らす音:purr[pəːr]
【3】うし/cow
日本語:モー
英語:moo [muː ]
【4】にわとり/rooster
日本語:コケコッコー
英語:cock a doodle doo[kɑ̀(ː)kədùːd(ə)ldúː]
【5】うま/horse
日本語:ヒヒーン
英語:neigh[neɪ]
【6】ブタ/pig
日本語:ブヒブヒ
英語:oink[ɔɪŋk]
【7】ひつじ/sheep
日本語:メエー
英語:baa[bɑː]
【8】ライオン/lion
日本語:ガオー
英語:roar[rɔːr]
【9】ネズミ/mouse
日本語:チュウチュウ
英語:squeak[skwiːk]
【10】とり/bird
日本語:チュンチュン
英語:chirp[tʃəːrp]
【11】カラス/crow
日本語:カァー
英語:caw[kɔː]
【12】カエル/frog
日本語:ケロケロ
英語:ribbit[ribit]/croak[krōk]
英語字幕が動物の鳴き声を知る手がかり!
動物の鳴き声を自然と覚えられるのは、実は映画やドラマの英語字幕です。
英語字幕は、基本的に耳が不自由な方のためについています。英語学習のためではないんですね。
だから効果音、まわりの音の字幕が出ます。
上の図のように、背後でカラスがないている場合は[crow cawing]
(本当なら[a crow is cawing]ですが、冠詞、動詞は省かれることが多い)
鳥がないていたら [bird chirping]
馬がいなないていたら [horse neighing]
犬がほえていたら [dog barking]
もし映画やドラマを英語字幕でみるときは、背後の音を示す字幕も意識してみてくださいね。新たな発見があるかもしれませんよ!
決まった組み合わせ=コロケーション
英語には、この動物が発する音にはこの動詞、という決まりがあります。
- A dog is barking.(犬が吠えている)はいいけど
- A cat is barking.(猫がほえている)はおかしい。
日本語にも「この主語にはこの動詞」という決まりがあります。
- 「あぐらをかく」とは言うけど「あぐらを座る」とは言いません。
- 「ズボンをはく」とは言うけど「ズボンを着る」とは言いません。
日本語だと無意識に使っているから、気づかないですよね。
いつも一緒に使われる組み合わせを、文法用語でコロケーション(collocation)といいます。イディオムと句動詞と同じような、よく一緒にかたまりで使われるもの。その組み合わせじゃないと違和感を感じます。
この自然な組み合わせの感覚を意識すると、あなたの英語がぐんとレベルアップしますよ!
動物が主役の心温まる映画「ベイブ」
牧場が舞台の映画「ベイブ」。主役の子豚ちゃん(名前がベイブ)めちゃくちゃかわいい、心温まる映画です。
牧羊犬ならぬ、牧羊豚になりたかった子豚ちゃんの話。牧場にいる動物、オンパレードです!
娘二人が幼かったころに、よく観ました。
まとめ
いかがでしたか?動物の鳴き声が、一緒によく使う組み合わせ(コロケーション)だとは思わなかった方も多いでしょう。ここでコロケーションという言葉を覚えた方、ぜひコロケーション辞典も活用してみてください。自然な英語が使えるようになりますよ。