気まずい沈黙にサヨナラ!英語のスモールトークをそつなくこなすコツ!

スモールトーク サムネ

今回は英語のスモールトークがテーマです。 英語圏では、偶然居合わせた人とちょっとした会話を交わすことがあります。その雑談、世間話をスモールトークといいます。

今回は、私がアメリカで最も多く経験した2つの状況で解説します。1つは、スーパーのレジ列での会話です。もう1つは子どもを遊ばせている公園で、ぐうぜん居合わせた人との会話です。

最後に、スモールトークで覚えておくといい注意点を2つお伝えします。 ぜひ最後までお付き合いください。

知り合いとの雑談もスモールトークですが、この記事では、見知らぬ他人とのスモールトークに特化します。

目次

そもそも【スモールトーク】とは何か?

スモールトーク

この記事では、偶然そこに居合わせた人と話をする場合のスモールトークをご紹介します。基本的に、自己紹介なしでのやりとりです。

なおこ

会社の休憩所でちょっと雑談することもスモールトーク、近所の人との立ち話もスモールトークといえますが、この記事では、見知らぬ他人とのスモールトークに特化します。

日本では見知らぬ他人と会話をすることはほとんどないと思いますが、アメリカではよくあります。習慣の違い、文化の違いですね。

話をするまではいかなくても、道を歩いていてすれ違うときに “Hello” “Hi”と言ったり、言わなくてもニコッとしてみたり。

満面の笑みを浮かべる必要はなく、ちょっと口角をあげるだけのときもあります。

あと、エレベーターで乗り合わせたときも挨拶しますね。エレベーターという密室に見知らぬ人と一緒ですから少し緊張しますよね。そんなとき、ちょっとニコッとしたり挨拶すると、緊張がほぐれます。

エレベーターの中で
たったひとこと、”Hi” “Hello”だけでも緊張がほぐれます

それが少し長くなったものが「スモールトーク」です。

見ず知らずの人と話すのは勇気がいります。しかも英語で、となると緊張しちゃいますよね!

でもほんの少し勇気を出して、カンタンな受け答えからはじめましょう。少しずつ慣れてくるはずです。

スモールトークができるようになると、「気まずい沈黙」をちょっとした会話のひとときに変えることができます。

ではさっそく、はじめましょう!

パターン1:レジ列での会話


1~2歳の子どもを連れていると、よく話しかけられました。カートに座っている娘が、後ろにいる人を見つめたりするからです。

アメリカ女性

Your daughter is adorable!
あなたのお嬢ちゃん、かわいいわね~

なおこ

Oh, thank you. She’s my angel.
ありがとう、私の天使なの

…と調子を合わせます。ほめられたら、反射的にThank you!といえるように練習しましょう。

日本は謙遜が美徳なのでホメられても、「いえ、そんな」とへりくだることが多いですね。でも英語圏では、ホメられたら素直に「Thank you」といいましょう。

アメリカ女性

How old is she?
いくつ?

なおこ

She’s two.
2才です

というかんじに会話がすすみます。といっても、長くは続きません。レジでお金を払ったら、その人に

Have a good day! といって別れます。

私なりの一日一善

最近よくやるのは、自分はすごい量を買うけど、後ろに並んだ人が1つか2つしか持っていなかったら:

なおこ

Go ahead!  お先にどうぞ

と言って順番をゆずります。もちろん急いでないときですけどね。

たいてい相手は

アメリカ男性

Are you sure? Thank you!
いいの?ありがとう!

と言ってくれます。

一日一善じゃないけど、こういう余裕のある行動をすると私はすごく気分がよくなるんですよね。自分もしてもらったことがあるから、とも言えますけど。

では次、公園での会話にいきましょう!

パターン2:公園での会話

娘が小さくて毎日のように公園に連れていっていたころは、そこに居合わせた初対面の人とよく世間話をしたものです。

なんといって話しかけるか?というと、決まったパターンがあります。

1:たいていは天気の話から

It’s a beautiful day, isn’t it? いい天気ですね~

It’s warm today, isn’t it?  今日は暖かいですね~

と、付加疑問文を使うのがポイント。独り言ではなく、あなたに話しかけていますよ~という合図になりますからね。相手との距離をちじめるためにも付加疑問文をぜひ使ってください。


2:相手の何かをホメる

相手の何かをホメることも多いです。ホメるといっても I like your —–.と言えばいいだけ。

I like your shoes. あなたの靴、ステキね!

“I like…”を使わずに、ただ Nice shoes! / Cute shoes! とも言えます。

Where did you get them? どこで買ったんですか?

などと続けられます。

会話のきっかけになるフレーズを覚えておくと、何かと便利です。社交辞令のことが多いとはいえ、ほめられてイヤな人はめったにいませんから。

3:共通点をさがす

次に、お互いの共通点である子どものことを聞きます。共通点をさがして会話を続ける、というのはスモールトークでの大事なポイント。

How old is your daughter? お嬢さんは何歳?

Does she have any siblings? 他に兄弟姉妹はいるの?

sibling というのはぜひ覚えておいてほしい便利な言葉です。「兄弟・姉妹」の両方に使えますよ。

私だったら、このへんで自己紹介をします。

I’m Naoko, by the way.

ちょっと会話をしてから名前を言うときは、このby the wayをよく使います。

Nice to meet you.

次は、質問するときのコツをお伝えします。

4:オープン・クエスチョンで質問する

質問のコツは、Yes/Noで答えられる質問ではなく、How/Whatなどから始まる質問にすることです。

例えば「週末はどうでした?」と聞きたいとき

Did you have a nice weekend? と聞いたら

Yes. で会話が終わってしまうかもしれません。

でも、

How was your weekend? 週末はどうでした?

と聞けば

Well, it was good. We went to Legoland…. 
うん、楽しかったわ。レゴランドに行ってね…

など、会話が広がるわけです。

私がよく聞かれた2つの質問

私がよく聞かれた質問2つとそれに対する答えをご紹介します。

まず1つ目。

What brought you here? なぜサンディエゴに来たの?

どうしてサンディエゴに引っ越したの?という場合、日本人的には「なぜ」=「why」だから「Why did you move to San Diego?」と言ってしまいがち。

でも英語は、自分とちょっと距離を置いて「何があなたをここに連れてきたのか?」という言い方をします。

My husband’s business. 夫の仕事で来ました。

2つ目は:

How do you like San Diego? 
サンディエゴの生活はどう?どんなところが好き?

生まれて初めて”How do you like San Diego?”と聞かれたときは答えに詰まりましたが(笑)、いつもこう答えています。

I like this warm weather here. 
サンディエゴの暖かい気候が好きです。

初対面で聞かれることはだいたい決まっていますから、その答えを準備しておくと緊張していてもスムーズに答えられるはずです。

帰らないといけないときはこう言います。

Well, I’ve gotta go. そろそろ行かないと。

Nice talking with you. 話せて嬉しかったです。

すると相手はこう言うはず。

You, too. 私も。

この、“You, too.” は “Nice talking with you, too.” の語尾2語です。決まり文句ですから、ぜひ覚えておいてください。”Me, too.”と言わないように気をつけましょう。

関連記事の「ネイティブがよく使うフレーズ30選」の17番目のフレーズとして紹介しています!

スモールトークのポイントまとめ

ここまでの内容をまとめます。

1:付加疑問文を使う


スモールトークでぜひ使ってほしいのが付加疑問文です。相手との距離を縮めるためにも大切なので、ぜひ使ってください。

2:相手をほめる

英語圏では、ホメ上手になることをオススメします。特に女性はアクセサリーや衣服、バッグや靴などをほめられたらうれしいもの。

日本では「謙遜」が美徳なのでほめられると「いえ、そんな」とへりくだることが多いです。でも英語圏では、ホメられたら素直に「Thank you」といいましょう。

ほめる、という場合も、国や文化によって、それがホメに値するのかが違います。日本では「顔が小さい」はホメ言葉。でも、昔、NHKの朝ドラ「まっさん」のエリー役を演じた女優さんが、インタビューでこう言ってたんですよね。

よく「顔が小さい」と言われるんですけど、「膝が小さい」と言われているような気がして、あまりホメられた気がしません。
(補足:うろ覚えなので、一字一句こう言ったかは定かではありません)

「鼻が高い」というのも英語圏ではホメ言葉になりません。

国や文化が違うと、美徳も、価値観も、ホメるポイントも違います。心に留めておきましょう。

3:お互いの共通点を見つける

お互いの共通点をさがして、そこから会話を広げていくのもコツの1つ。子どもだったり、好きな俳優だったり、好きな作家だったり、いろいろです。

4:オープンクエスチョンで質問する

Yes/Noで答えられる質問ではなく、What/Howで質問すると、会話が広がります。意識してみましょう!

スモールトークで注意したい2つのポイント

2つ、注意したいポイントがあります。

相手が会話をしたくなさそうなら話しかけないこと。アメリカでも、スモールトークが苦手な人、嫌いな人というのはいます。

人種・政治・宗教の話などはやめましょう。個人的なことはきかず、あたりさわりのない、サラッとした話題がいいですね。

スモールトークでおすすめの本


スモールトークに関して、とても役に立つ本があるのでご紹介します。

小林真美さんの「だれとでも会話がとぎれない!1分間ペラペラ英会話」(ダイヤモンド社)です。450のフレーズと71の場面別の会話例がのっています。

英語に対する向き合い方、コミュニケーションの取り方、いろいろなアドバイスが満載です。オススメ!

1分間ペラペラ英会話
スモールトークの強い味方です!

さいごに

いかがでしたか?

英語のスモールトークも怖くない!と思えてきたでしょうか?

言葉が違うだけでなく、見知らぬ人とも話すことがあるという習慣に戸惑うかもしれません。でも、少しずつ慣れていくしかないんですね。今回ご紹介したフレーズで、相手との会話を楽しんでみてください。

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