今回は、これを使いこなすと相手に親近感を持ってもらえる英語表現をご紹介します。
あなたはふだん、無意識に「おいしいよねー」「これ、かわいくない?」「すごかったね〜」などと、相手に軽く同意を求めるような会話をしていませんか?
ふだんの会話で「〜ね?」「〜じゃない?」という語尾を使わないときはないくらいでしょう。
これ、英会話でも同じなんです。しかも語尾につけるのも同じ。
英語では【付加疑問文】と言います。学校の授業で習った遠い記憶があるのではないでしょうか。
この記事の最後に、付加疑問文の例外を映画で使われている例で解説します。 最後までぜひお読みください♪
ネイティブが本当によく使う!
私は2009年に南カリフォルニアに移住して15年以上が経ちますが、ネイティブの会話で一番感じるのは「本当によく付加疑問文を使う」ということです。
付加疑問文は軽い疑問の気持ちを加えたり、〜だよね?と念押しするときに使います。
エンタメ翻訳家のミステリーパロットさんが書いた本「ネイティブの真意がわかる 日本人が誤解する英語」にもとりあげられています。197ページにコラムとしてのっている解説を抜粋しますね。
英会話レッスンをしているみなさんは、会話の中で付加疑問文を使っていますか?NOという人は、ぜひ今日からでも取り入れる努力をしてみてください。
付加疑問文というのは、使わなくても基本的な情報伝達には差し支えありませんが、自然で積極的な会話、相手に親密さを感じさせる会話には不可欠なものだからです。
「ネイティブの真意がわかる 日本人が誤解する英語」197ページより
会話というのは一方通行ではなく、相手との言葉のキャッチボールですからね。
自然に会話がはずむような雰囲気をかもしだしたいですよね。
付加疑問文の原則ルール
付加疑問文の原則ルールは2つ。
【1】文自体が肯定形のとき、コンマの後に否定形の疑問文がつく。
【2】文自体が否定形のばあい、コンマの後に肯定形の疑問文がつく。
このルールが「ややこしいな、ハードルが高いな」と感じる方は
〜, right?
〜, don’t you think?
など、相手に問いかけるような語尾をつけるだけでもOK、とミスパロさんも書いています。
付加疑問文を作る練習をしてみよう
では、「ネイティブの真意がわかる 日本人が誤解する英語」にもある付加疑問文を作る練習をしてみましょう!199ページにあります。
もう会議を始めていいよね?
We can start the meeting, can’t we?
We can start the meeting, right/huh?
昨日のテスト、超難しかったよね?
Yesterday’s test was super hard, wasn’t it?
しばらく忙しくなりそうだね?
We’ll be busy for a while, won’t we?
以前にお目にかかったことはなかったですね?
We haven’t met before, have we?
日本はもうお長いんですよね?
You’ve been in Japan for a while, haven’t you?
性根の腐った人は、どこにでもいますね。そう思いません?
Nasty people are everywhere, aren’t they?
Nasty people are everywhere, don’t you think?
「性根の腐った人(nasty people)」という言葉を使った例文をサラッとだすところが、ミスパロさんの真骨頂だと私は思います!(笑)
付加疑問文の使い方一覧
付加疑問文の例外
付加疑問文には例外があります。そのうちの1つを紹介しますね。
I am ___ , aren’t I? (カジュアルな場合)
I am ___ , am I not? (フォーマルな場合)
I am の否定形は、ふつうなら I’m not ですが、付加疑問文を作るときは aren’t I, am I notとなるのです。
2001年にアカデミー賞の助演女優賞と脚本賞を受賞した名作「あの頃ペニー・レインと」(原題:Almost Famous)に出てきた場面で説明します。
11歳のウィリアムは保守的で厳格なお母さんに大事に育てられている男の子。大学教授でもある母エレインは、教育に悪い影響を与えそうなものはすべて排除しています。
息子を飛び級させたお母さんは、ウィリアムに本当の年齢を教えていません。まわりにくらべてどう見ても幼いウィリアムは、シャワー室でも「下の毛も生えてないガキ」とからかわれます。学校から車で家に戻るとき、お母さんに質問します。
I am twelve, aren’t I?
僕、12才だよね?
カジュアルなとき、しゃべり言葉では aren’t I?
フォーマルなときは am I not?となります。
この場面の前後の文脈をもっと詳しく知りたい方は、下の動画をどうぞ!
まとめ
いかがでしたか?これから英語で話すときは、ぜひ付加疑問文を使ってみてください。
もし映画やドラマを英語字幕でみることがあったら、付加疑問文を意識してみましょう。ものすごく使われていることに気づくはずです。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
Happy learning!