英語もハッとしてグー!英語力アップに役立つ気づき10選

サンディエゴからこんにちは!
元字幕翻訳家の英語コーチ、しおはまなおこです。
いきなりですが……
「ハッとしてグー!」という歌があったの、覚えてますか?(たのきんトリオのトシちゃんの曲です!)
今あらためて思うんですよね——あのタイトルって、英語にも通じる真理かもって。
英語は、なかなか自信が持てないモノ。でも、ふとした瞬間に「ハッとする」気づきがあって、そこから「あ、英語っておもしろいかも!」「私にもできるかも!」と“グー”っと伸びていく。
英語との関係って、ちょっと恋に似てると思いませんか?
今日は、そんな私がサンディエゴに移住してからハッとしたこと・気づいたことのベスト10をご紹介します。
もしあなたが英語に自信がないのなら、知っておくとラクになると思いますよ♪
洋書で「ハッ!」とした朝
今朝、私がオーディオブックを聴きながら読んでいた洋書 Insight でこんな一節に出会いました。(左が和訳版、右が原書)


“Throughout my career and my life, there has been one essential truth: the biggest opportunity for improvement – in business, at home, and in life – is awareness.”
(太字のみ翻訳)ビジネスでも、家庭でも、人生でも、成長の最大の機会は気づきにある。
著者ターシャ・ユーリックが元フォード社のCEO、アラン・ムラリー氏の言葉を引用した部分なのですが、「本当にその通りだな〜!」と、ハッとしたんですよね。
私自身、2009年にサンディエゴに移住してから、「へぇー!」「そうだったんだ!」という“気づき”の連続でした。
日本で字幕翻訳をやっていたころから、心のどこかでこう思っていたんです。

海外で暮らしてみないと、わからないこと・気づかないことがきっとたくさんあるはず!
だからこそ、勇気を出して移住してみたのですが——
実際その通りでした。
暮らしてみないと、見えてこないものばかりだったんです。
今日はそんな私の「ハッとした気づき10選」をお届けします。
気づき1:他人はあなたの英語を気にしていない


これは最初にお伝えしたい、一番大きな気づきです。気持ちがラクになります。
自分では「ちゃんと通じてるかな…?」「間違ってないかな?」ってすごく気にしてるけど、
実は相手は、そこまで気にしてない!
間違ったとしても、「頑張って話そうとしてるな」と、むしろ好意的に見てくれるんです。
気づき2:英語脳を目指さず、むしろ日本語を活用する
英語優等生にありがちなのが「英語だけで考える英語脳にならないとダメ」と考えてしまうこと。




でも実は「英語を英語のまま理解しよう!」と頑張りすぎるより、自分の軸となる母国語=日本語をうまく使った方が、しっくりくるし、記憶にも残ります。
英語は要点を一番最初に言うことが大切なので、日本語でも「言いたいことの要点は何か?」を意識するクセをつけましょう。そうすると、英語を話すときに非常に役立ちます。


気づき3:完ぺき主義は百害あって一利なし


文法も発音も全部完ぺきにしてから話そう…なんて思っていたら、一生しゃべれません。
間違えてもいい。気づきの1でも言いましたが、人はあなたの間違いなんて気にしてないのです!
それに、第2言語である英語を間違えるのは当たり前です。間違えたときにいかに対処するか、ということを学ぶの大事!
間違いに気づいて、次は間違えないようにする。その繰り返しが成長のカギです。
気づき4:マルチタスクをやめて集中する


情報が絶え間なく流れてくる現代。スマホの通知にペースを乱されていませんか?お知らせが来ると、ついつい見てしまいますよね。時間は有限ですから、スマホの奴隷になるのはやめましょう。
特に、英語を学ぶ時間だけは、通知をオフ!意識的に集中する時間を作りましょう。
私がオススメする一番効果のある英語学習法は、オーディオブックを聴きながら洋書を読むこと!1日最低15分、目の前の英語に集中してください。



「聴きながら読む」ってマルチタスクでは?と思われるかもしれませんが、洋書だけに集中する、という意味でとらえてください!


気づき5:価値観や習慣は、自分が思う以上にシミついている
「謙遜が美徳である」日本では、「ホメられたらへりくだる」というのが常識ですよね。
でも、英語圏ではホメられたらまずは「ありがとう」と言いましょう。私自身、これはかなり意識しないと直せないクセでした。
価値観や習慣というのは、生まれてからずっと「それが当たり前」であるとして、頭と心にこびりついています。それを変えるのは、かなりの意識改革が必要なんですね。
アインシュタインもこう言ってます:


Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen.
常識とは、18歳までにたくわえた偏見の集合体である
日本でいう「愚妻」「愚息」というへりくだりは、「家族はほめるもの、自慢するもの」と考えるアメリカでは非常に驚かれます(笑)。
価値観の違いを意識するのは、英語という言語を学ぶ以上に大切なことです。
気づき6:ネイティブは間違いを指摘しない
大人のネイティブスピーカは、相手の英語の間違いを指摘しません。それが大人社会のルールだからです。
あなたも、日本語を話す外国人の日本語が少し間違ってたからといって、いちいち指摘しないですよね?逆にむずかしい日本語を話そうとしている相手を尊敬してしまうのではないでしょうか?
だから、あなたの英語が間違っていても、相手は指摘しません。自分で気づくしかないんですよね。
幸い、私は二人の娘がよく指摘してくれます(笑)。つい先日、私にとって大きな気づきがありました。
基本的な挨拶が間違っていた!
次女が大学のサマープログラムに参加することになり、2週間大学の寮に泊まることになりました。入寮の日、ルームメイトとなる2人の高校生とその家族がすでに部屋にいました。



Hi, nice to meet you.
はじめまして!
と私は言いました(ここでは問題なし)。
荷物を棚にしまったり、ベッドメイクをしたりして、しばらくしてから私は部屋の入り口で一人のお母さんと雑談をしてたんです。次女が飲み物を買いに行きたいと言ったので、そのお母さんに私はこう言いました。



Well, nice seeing you.
会えてうれしかったです。
そのお母さんと別れたあと、次女がこう言ったんです。
ママ、今は nice meeting you.って言わなきゃだよ!
今の人、一瞬 ハッとしてたじゃない。



え?Nice meeting you.とNice seeing you.って同じじゃないの?
私は、どちらも同じ意味で、どちらも同じように使えると思っていたのです。そして、相手が一瞬戸惑った顔をしたことも見逃していました。
すると次女は:
Nice meeting you. は初めて会う人。
Nice seeing you. は前にも会ったことがある人に使うんだよ。
と、説明してくれました。
いやはや、中学1年から英語を学び続けて40年以上。今は英語を教える立場にあるくせに、こんな基本をおそろかにしていたとは…
自分が情けなかったですが、同時に「気づいてよかった!」と心の底から思いました。だって、娘に言われなかったらずっと、Nice meeting you.とNice seeing you.の違いを意識することがなかったでしょう。率直にズバリと指摘してくれた次女に感謝です。
使い分けはこんな感じです。
場面 | フレーズ |
---|---|
初対面・最初の挨拶 | Nice to meet you |
初対面・別れ際 | It was nice meeting you |
再会・最初の挨拶 | Nice to see you / Good to see you |
再会・別れ際 | Nice seeing you (again) |
意外と意識していない人、多いんじゃないか?と思います。でも、この記事で気づきましたね!
気づき7:相手の名前を呼ぶ
サンディエゴ生活で実感するのが「英語では相手の名前を呼ぶことが多い」ということ。相手との距離をぐっと縮める効果があるからです。
映画でも時々でてくるのが、店員さんの胸についている名札を見て、名前を呼ぶ場面。
「アメリカン・フィクション」という映画でも、主人公が本屋に行って店員さんに質問をするとき、名札を見て名前を呼ぶ場面がありました。


相手の名前が「ジョン」だったら、”Thank you.” だけよりも “Thank you, John.” と言ったほうが、感謝の気持ちがしっかり伝わります。
実はこれ、心理学的にも「I love you」と同じぐらいのインパクトがあるそうですよ。
私の名前「なおこ」は英語圏の人には発音しにくい名前なので、よくこう聞かれます。
Do I pronounce your name correctly?
私、あなたの名前を正しく発音してる?
ちゃんと発音してくれようとしているのがうれしい❤️
ピラティスでは、インストラクターに You’re doing great, Naoko! と言われるとめちゃくちゃうれしい。「ちゃんと見てくれてるんだ」という気持ちにさせられます。そして名前をちゃんと呼んでくれるインストラクターのクラスに出たくなります。
よくいくスーパーの顔馴染みのレジ係の人にも、名前をつけて挨拶+お礼をいうようにしています。
気づき8:目を見て話す


目を見て話すのって、最初はちょっと照れくさいかもしれません。日本だと、ネクタイのあたりを見ながら、とか言われますもんね。
でも、アメリカでは目を見ることが「信頼・誠実さ」の証でもあるんです。目を見ないで話すと、何か後ろ暗いことがあるんじゃないか、信用できない、と思われることがあります。
ちょっとしたことですが、意識してみましょう!
気づき9:笑顔は言葉を超える最強の武器


英語が出てこないときでも、笑顔は通じます!
Hiという時も、にっこりしてみましょう。満面の笑みでなくていい、口角をちょっとあげるだけでもOK.
笑顔は、世界共通語です。
気づき10:苦しいのは成長したいと思っているから
あなたは「どうしていつまでも英語に自信がもてないんだろう?」と悩み苦しんでいるかもしれません。
でもこう考えてみてください。あなたが苦しいのは:
あなたが自分の人生に誠実に向き合っているから。自分が成長できることを信じているからです。


「そうか、自分は成長できることを信じてるから苦しいのか!」と気づくことで、前を向くことができますよね。
まとめ
いかがでしたか?
この記事が、あなたの英語における「ハッ!」とする瞬間になれば、とてもうれしいです。
ちょっとした気づきが、人生のベクトルを変えてくれることがあります。「ハッ!」として「グーッ!」と伸びる感覚を味わってくださいね。