音楽への愛と情熱があふれてる!『ザ・レディ・イン・オーケストラ NYフィルを変えた風』

the only girl in the orchestra ザ・レディ・イン・オーケストラ ~NYフィルを変えた風~

南カリフォルニアからこんにちは!

元字幕翻訳家の英語コーチ、しおはま なおこです。

今回は2025年3月のアカデミー賞で短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ザ・レディ・イン・オーケストラ NYフィルを変えた風』をご紹介します。

35分という短い映像の中で、1966年にNYフィル初の女性団員となったオリン・オブライエンの人生が濃厚に描かれています。いや〜、オリンの生き方にシビれちゃいましたよ!

映画に出てきた英語のミニレッスンもありますので、ぜひ最後までお読みください!

The Only Girl in the Orchestra
あらすじ

1966年、コントラバス奏者であるオリン・オブライエン(1935年生まれ)は、初めて女性としてNYフィルハーモニーの正式団員になりました。

55年間在籍したNYフィルから2021年にリタイアすることになった彼女の軌跡を振り返ったのがこの映画。オリンの姪であるモリー・オブライエンが監督しています。

オリンの現在とこれからの人生を語る、音楽への情熱が詰まったすばらしいドキュメンタリー映画。

目次

映画で英語ミニレッスン

映画の冒頭3分ごろ、オリンの姪で、この映画の監督を務めるモリーがたずねます。

Why the double bass? Why did you choose (the double bass)?

なぜコントラバスを選んだの?

オリンはこう答えます。

I chose the double bass because I like the idea of playing with other musicians. 

他の演奏家と一緒に演奏するのが好きだからよ。

I didn’t have much ambition to be a soloist or anything.

ソロ演奏家になろうとか、そういう野心はなかった。

I like being in the background.

周りにとけこんでいるのが好きなの。

1:不規則動詞:choose(選ぶ)

選ぶ、という意味の動詞 choose は、不規則動詞です。

現在過去過去分詞
choosechosechosen

頭では覚えているつもりでも、不規則だとパッと出てこないことがあります。だからこそ、英語を毎日の習慣にして、自分を英語にさらす時間を増やしましょう!

人間は忘れる生き物です。だからこそ、英語に自分をさらす時間を毎日設けて、英語との出会いを増やしましょう。出会いを増やせば、いやでもよく使う単語や言い回しに何度も遭遇するはず。

なおこ

私がおすすめするのは洋書を読むことを習慣にすること!英語は「読む」ことですべてついてきます。

英単語の発音が国別にわかるサイト:forvo

https://ja.forvo.com/languages/en

下にあるとおり、forvoというサイトではアメリカ・イギリス・その他の英語発音が聴けます。便利ですね!ぜひ、choose/chose/chosenを聴いてみてください。

2:I like the idea of 〜

これは「〜というアイデア/発想が好き」「〜ということに共感する」というニュアンスです。実際にやるかどうかより、「そういう考えっていいな」と感じている時に使います。

例文】


I like the idea of living by the ocean.
海のそばで暮らすという考えが好き。

I like the idea of learning something new every day.
毎日何か新しいことを学ぶっていう考え、ワクワクする。

I like the idea of starting each day with a smile.
毎日を笑顔で始めるっていう考え、いいなと思う。

I like the idea of slowing down and enjoying the little things.
スローダウンして小さなことを楽しむっていう考え方、好きだな。

3:I like being in 〜

これは「〜という場所や状況にいるのが好き」という実感・体験ベースの表現です。

例文】


I like being in nature.

自然の中にいるのが好き。

I like being in a quiet room.

静かな部屋にいるのが心地いい。

I like being in a creative environment.

創造的な環境に身を置くのが好き。

あなたも、この2つの英文パターンをテンプレートにして、自分が共感すること、心地いいと感じる場所について、英文を作ってみてください。

映画に出てきたセリフをテンプレートにして、自分の英語表現を広げていきましょう!

公式サイトで英語ミニレッスン

この映画の公式サイト(英語)に、すごく印象的な文章がありました。

この映画は、歴史のかげに隠れがちだけど、本当は大きな足跡を残した女性音楽家とその楽器の功績を称えている (なおこ抄訳)

1:縁の下の力持ち

【unsung hero】というフレーズ、あなたは聞いたことがありますか?

  • 直訳すると:「讃えられていない英雄」
  • 意訳すると:「表立って評価されていないけど、実はすごく重要な働きをしている人」
  • 日本語で近い表現:「縁の下の力持ち」「影の立役者」「名もなき英雄」

「unsung hero story」とは「表立って称賛されてこなかったけれど、本当はすごい人の物語」。そしてその「unsung hero」として紹介されているのが、女性で初めてNYフィルハーモニーで演奏したOrin O’Brien彼女が演奏するコントラバスなんですね。

【unsung hero】(「縁の下の力持ち」「影の立役者」「名もなき英雄」)というフレーズ、ぜひ覚えておいてくださいね。

2:先駆者、草分け的存在

もう1つ、trailblazing musician という表現も私にとっては初めてでした。trailblazerというのは「先駆者」「草分け的存在」(a pioneer/an innovator)という意味ですが、ここでは trailblazing として形容詞的に使っています。

無料サイト【天才英単語】で調べました。
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【天才英単語】trailblazerの意味

うわー、すごい映画だ!という感動から、もっと深くその映画のことを知りたくて英語で情報を集めるのが私はとても好きです。映画と英語の世界がどんどん広がっていく感覚、あなたも味わってみてくださいね♪

なおこの独り言

オリンがなぜ周りに溶け込むのが好きなのか、目立ちたくないのか。その理由は、映画が進むにつれてだんだん明かされていきます。

なんと言ってもコントラバスを演奏しているときのオリンの目の輝きがいい!キラキラしてるんですよ!

練習のときはものすごく集中していて、目がランランとしています。

この映画を見る時は、ぜひオリンの目に注目してくださいね!きっとあなたもオリンの情熱を感じるはず。

コントラバスの演奏に人生を捧げた女性の生き方を、ぜひご覧ください。

作品情報

原題:The Only Girl in the Orchestra

製作年:2024

映画の長さ:35分

ジャンル:ドキュメンタリー

監督:モリー・オブライエン

主演:オリン・オブライエン

アカデミー賞短編ドキュメンタリー部門受賞

さいごに

今回は2025年3月のアカデミー賞で、短編ドキュメンタリー映画賞を受賞した『ザ・レディ・イン・オーケストラ NYフィルを変えた風』をご紹介しました。

内容をまとめます。

  • 「選ぶ」という意味のchooseの不規則変化
  • I like the idea of〜(〜というアイデア/発想が好き)
  • I like being in〜(〜という場所や状況にいるのが好き)
  • unsung hero(表立って評価されていないけど、実はすごく重要な働きをしている人)
  • trailblazer(先駆者、草分け)

心を揺さぶる映画を通じて、英語の世界を広げていきましょう!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

Happy learning!

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