今回はバスルームで読んだ1冊の本から「自分がありたい姿で生きること」に思いを巡らせた話です。「英語のツボ」→イギリスの作家ジャン・モリスについての記事→映画「ウィル&ハーパー」、という旅をしました。
マーク・ピーターセンの「英語のツボ」で偶然読んだ話
いつもバスルームには数冊の本を置いておき、なにげなくパラパラ読んでいます。
あるとき、お風呂に浸かりながら読んでいたのが「マーク・ピーターセンの英語のツボ〜名言・珍言で学ぶ『ネイティブ感覚』」という本。マーク・ピーターセン氏は「日本人の英語」という本で有名です。
その時読んだのは、111ページの「数えられない名詞」が示す「若さ」「希望」「愚かさ」というテーマ。1926年生まれのイギリス人、ジャン・モリスの文章を例にとりあげていました。
彼女のことをマーク・ピーターセンは「英語圏における当代最高のトラベル・ライター」だと絶賛。さらにこう書いています 。
どれも単なる旅行記にとどまらない。訪ねている場所に対するモリスの洞察力は実に鋭く、その描写に組み入れられる歴史の話も興味深い。読むと、魅力的なインテリジェンスに接触している、というとてもよい気持ちになるのである。
「英語のツボ」
こんな紹介文を読んだら、ジャン・モリスの文章を読まずにはいられないですよね!
ジャン・モリスの紹介文が脚注にあり、「男性として生まれるが(本名はジェームズ)、72年にモロッコで性転換手術を受け、以降ジャンを名乗る」と書いてありました。
クーリエ・ジャポンで、ジャン・モリスについての記事を発見!
ジャン・モリスのことをもっと知りたい!と思って調べていたらクーリエに記事がありました。
いま、日本の政治家に読んでほしい「ジャン・モリス」 | クーリエ・ジャポン
エベレスト初登頂をスクープしたことでも有名なジャン・モリス。46歳まで男性として生活していたこと、子どもも5人いること。でも女性となって2020年に亡くなったことを知りました。
実は夫も彼女の本のファンだった!
実は彼女の著書「パックス・ブリタニカ」は、私の夫がことあるごとに「すばらしい!」と言っていた本でした。そして家にその和訳版があったので、少しずつ読み進めています。
クーリエのインタビューを読んで「自分がありたい姿で生きること」について考えました。思いを馳せた、といったほうがいいかもしれません。
トランスジェンダーのドキュメンタリー映画「ウィル&ハーパー」
そんなある日、Netflixのドキュメンタリー映画「ウィル&ハーパー」の宣伝を目にしたので、さっそく観てみました。
俳優でコメディアンのウィル・フェレルと、大親友で元「サタデー・ナイト・ライブ」のヘッドライターでトランス女性のハーパー・スティールが、アメリカ横断の旅をしながらお互いの心境を語り合う姿をリアルに撮影したドキュメンタリーです。
ニューヨークからカリフォルニアへ,17日にわたる大陸横断のロードトリップ。プロバスケの試合を観戦したり、大衆酒場で酒を飲んだり、アメリカでトランスジェンダーであることを考える旅となっています。
ものすごく正直に胸のうちを語るハーパーに、私は感動しました。もちろん30年来の親友であるウィルが相手だから言えたのだろうと思います。
Rotten Tomatoes に、私の気持ちをそのまま表してくれている感想がありました。
pure, simple, honest. I laughed and cried and learned.
https://www.rottentomatoes.com/m/will_and_harper/reviewshttps://www.rottentomatoes.com/m/will_and_harper/reviews
私自身、マーク・ピーターセンの本→ジャン・モリスについてのクーリエの記事→映画「ウィル&ハーパー」と、トランスジェンダーに思いを馳せる旅をした気分です♪
性がどうの、ということではなく、「人間としてどうありたいか?」ということが大事なんですよね。
あなたもチャンスがあったら、「ウィル&ハーパー」を観てみてください!
「ウィル&ハーパー」の予告編
最後までお読みくださり、ありがとうございました!