映画『はじまりのうた』で学ぶ英語表現「guilty pleasure」の意味とは?

はじまりのうたBegin Again

あなたにも、人に知られるとちょっと気恥ずかしい、できれば秘密にしておきたい、大好きな曲がありませんか?

コテコテの昭和歌謡、甘すぎるロマンチックな洋楽バラード、あるいは青春時代に聴き込んだ泥臭いロック……。今回は、そんな「密かなお気に入り」をめぐる名シーンが登場する映画『はじまりのうた』から、英語表現 “guilty pleasure” をご紹介します。

目次

『はじまりのうた』(Begin Again)について

作品情報
製作年:2013年
作品の尺:104分
ジャンル:ドラマ / 音楽 / 探求
監督:ジョン・カーニー(John Carney)
主演:キーラ・ナイトレイ、マーク・ラファロ
主な受賞歴:第87回アカデミー賞 歌曲賞ノミネート(『Lost Stars』)

あらすじ

ミュージシャンの彼氏に裏切られ心傷ついたシンガーソングライターのグレタは、失意のまま訪れたニューヨークのライブハウスで、落ちぶれた音楽プロデューサーのダンと出会う。ダンの提案により、二人はレーベルとの契約ではなく、ニューヨークの路上や屋上、地下鉄のホームなど、街のあちこちで「アルバムをいろいろな場所でライブで録音する」という破天荒なプロジェクトを立ち上げる。街の喧騒や雑音さえも音楽に取り込みながら、仲間たちとセッションを重ねる中で、二人は失っていた人生の情熱と自分らしさを取り戻していく。音楽を通じて傷ついた心が再生していく姿を描いた、心温まるロマンティック・ドラマ。

「密かなお気に入り」というフレーズが出てくる場

「密かなお気に入り」というフレーズが出てくる場面の状況を説明しますね。

この場面では、グレタとダンは出会ってまもない段階で、まだお互いのことをよく知りません。車の中で、ダンは別居中の奥さんとの馴れそめを語り始めます。1本のジャックを2つに分けるケーブルを使って、1台のスマホからプレイリストを一緒に聴いた思い出を語るんです。

その流れで、お互いのプレイリストをシェアすることに決めた二人は、夜のニューヨークの街に繰り出していきます。二人の距離が、ぐっと縮まっていく、印象的な場面です。

Dan: What kind of music you got on your phone?
ダン:どんな音楽が入ってるんだい?

Gretta: I’m not giving you access to my music library. I’m really not. There’s a lot of embarrassing, very guilty pleasures in there.
グレタ:ライブラリは見せないわよ。絶対に。恥ずかしい 密かなお気に入り がいっぱい入ってるもの!

Dan: Mine, too. You can tell a lot about a person by what’s on their playlist.
ダン:オレのもそうさ。プレイリストを見れば、その人のことがすごくよく分かるよな。

Gretta: I know you can. That’s what’s worrying me.
グレタ:そうなの。だからイヤなのよ。

インスタ投稿にあった、この場面の動画をどうぞ👇
https://www.instagram.com/reel/DPW3ZiojZvb/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=NTc4MTIwNjQ2YQ==

guilty pleasureの意味と使い方

guilty pleasure(ギルティ・プレジャー)は、直訳すると「罪悪感のある喜び」。要するに「これを聴いてる(見てる)なんてダサいと思われるかも」と後ろめたさを感じつつも、どうしても手放せない、密かな楽しみのことを指します。

音楽だけでなく、映画やテレビ番組、食べ物など、幅広い場面で使われる表現です。例えば、こんなふうに使います。

Watching reality TV shows is my guilty pleasure.
リアリティ番組を見るのが私のひそかな楽しみです

Eating instant ramen at midnight is a guilty pleasure of mine.
夜中にインスタントラーメンを食べるのが、私の後ろめたい楽しみです

「誰かに言うのはちょっと恥ずかしいけど、自分にとっては大切」というニュアンスが、この表現のポイントです♪

わたしの guilty pleasure

人生経験を重ねてきたからこそ、誰になんと言われようと譲れない「自分だけの密かなお気に入り」があるはずです。

私の場合は、寺尾聰の「ルビーの指環」(笑)。小学6年生のときから好きで、必ずプレイリストに入れてます。

キーラ・ナイトレイの自然体な魅力

グレタを演じるキーラ・ナイトレイの、飾らないファッションセンスも見どころの一つです。デニムやシンプルなワンピースなど、気取らないスタイルが、傷つきながらも前を向こうとするグレタの人物像と自然に重なります。

さらに驚くのは、劇中の歌とギター演奏をキーラ・ナイトレイ自身が演じていること。彼女はこの役のためにボイスコーチについて歌のレッスンを受け、ギターもイチから練習したそうです。もともと歌手ではない彼女が、この役のために新しいスキルを身につけた努力も、作品の魅力の一つです

キーラ・ナイトレイは大好きな女優の1人です。彼女が出ている映画なら、それだけで観たくなってしまうほど。中でも『Atonement/贖罪』『プライドと偏見』『ベッカムに恋して』『わたしを離さないで』の4本は、特に印象に残っている作品です。これらもいつか、このブログでご紹介できればと思っています。

音楽愛に溢れる、ジョン・カーニー監督作品もオススメ!

ジョン・カーニー監督は、音楽愛に溢れる作品を数多く手がけていることでも知られています。

『Once ダブリンの街角で』は、主演を務めたグレン・ハンサードさんが、惜しくも2026年7月にオートバイ事故で56歳で亡くなりましたが、ダブリンの路上で紡がれる音楽と恋の物語は色褪せない名作です。

また『シング・ストリート 未来へのうた』は、アイルランドの高校生たちのピュアな青春が描かれていて、こちらもおすすめです。

まとめ

今夜は誰の目も耳も気にせず、あなたの “guilty pleasure” な一曲に浸ってみませんか?

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