Slowly but surely~英語を生活に溶け込ませて生まれる着実な成長

こんにちは!サンディエゴ在住、元字幕翻訳家の英語コーチ、しおはまなおこです。
44年間、映画と英語に夢中な私。毎朝30分の洋書習慣が、毎晩の映画・ドラマ鑑賞の質をじわじわと変えています。
その過程で実感する喜びを、今日は言葉にしたいと思います。
「被害者ぶった態度」との出会い

【あらすじ】
結婚26年目のマギーとアイラ夫婦は、友人の夫の葬儀に参列するため車で隣町へ向かう。その道中でマギーは、昔の恋人や息子の離婚など、過去の出来事に次々と首を突っ込んでいく。たった1日の出来事を通して、平凡だけれどかけがえのない夫婦の絆と人生の機微が描かれる、ピュリッツァー賞受賞作。
今朝、Anne Tylerの “Breathing Lessons” で出会った “put-upon”。
Neither one of them wanted Mrs. Stuckey marching out all put-upon.
Tyler, Anne. Breathing Lessons (Pulitzer Prize Winner): A Novel (p. 279). (Function). Kindle Edition.
ざっくり訳すと、「二人ともスタッキー夫人が被害者ぶった様子で出てきてほしくはなかった」という意味の文章です。
put-upon という文字を見た瞬間には、私は意味がすぐに推測できませんでした。
なので辞書で調べました。
↓ ↓ ↓ ↓
put-upon という単語は、他人の要求や期待に応えさせられ「いいように利用される・不当に負担を押しつけられる」状態を表す形容詞です。頼み事や雑用を次々に押しつけられて、うんざりしたり不満を感じたりしている様子を描写します。feel put-upon(利用されていると感じる)の形で使われることが多い表現です。
(天才英単語より:https://tentan.jp/word/put-upon?wid=109080&saveSrchHist=0 )
imposed upon : taken advantage of
(Merriam-webster.comより
https://www.merriam-webster.com/dictionary/put-upon )
この文脈では「被害者ぶった態度」という意味がぴったりくる、と私は感じました。
辞書の定義にとらわれず、その言葉のニュアンスをくみとって自分なりに解釈すればいいのが、大人の読書の妙味です。「私としては、こういう和訳が一番ピタッとくるな!」という感覚を大切にしたいわけ。
こうやって、自分の中で意味を咀嚼すると余計に記憶に残るものです。その言葉やフレーズが映画やドラマに出てきたときに思い出します。「あ、これ!洋書に出てきた!」と。
頭の中のライトがパッと点くような、その瞬間がたまらなく好き。
1日たった1つでも新しい単語・新しいフレーズを覚えれば、1年たったら365個増えるわけです。まさにslowly but surely(ゆっくりだけど着実に)です。
小さな発見の積み重ねは、英語学習を「つらい勉強」から「成長の喜び」に変えます。
なおこしかも第2言語を学ぶことは、脳の認知機能を活性化させるという研究結果があります。楽しくボケ防止って、最高ですよ!
TESOL取得時の「太いパイプ」との出会い
毎朝の洋書習慣を始めたのは、2016年のことです。
2014-2025年の2年間、英語を教える資格TESOL取得のために猛勉強したとき、すごい量の文献・資料・テキストを読みました。その結果、ものすごく語彙量が増えて、気づいたら英語が口からポロッとついて出る状態になったんです。
これは自分でもうれしい驚きであり、読むことと話すことの太いパイプを身をもって実感しました。
「読む」ことは「話す」ことに直結している。その実感が、毎朝の洋書習慣を続けさせているんです。




サンディエゴでの生活の中で
サンディエゴ暮らしの中では、英語が話せれば話せるほど、生活の質があがります。
必要に迫られた部分も大きいですが、ボキャブラリーが増えることで幸せ度がぐんとアップしました。生活での不安も減りました。
そして、映画やドラマのセリフが分かるようになると、その場面での登場人物の感情がより深く理解できます。10代や20代の頃の「テスト対策のための英語学習」ではなく、「人生を豊かにする英語」に変わったんです。
毎日のプロセスを楽しむと好循環が起きる
実は、いまだに完璧主義が抜けない私。知らない単語が出てくると絶対に調べないではいられない性格です。
映画を観ていても、わからない言葉があると必ず一時停止しています。
でも、その回数も slowly but surely 減ってきています(笑)。
一晩で「英語の語彙博士」になることはないけど、語彙を増やすプロセスこそが毎日のワクワクを作ります。
単語調べの一時停止が減ると、映画の流れが止まらない。
流れが止まらないと、もっと深く物語を楽しめる。
もっと楽しめるから、もっと映画も洋書も好きになる。
「もっともっと」の好循環。これが「ゆっくりだけど着実な成長」を産むサイクルです。
私のモットーは「単語は忘れてもいい。英語との出会いを増やせばいい。」
そうやって何度も出会いながら、その表現が自分の血肉になっていく。この流れが何より大切なんです。
『Slowly but surely』という人生哲学
毎朝30分。毎晩の映画・ドラマ。
それを毎日コツコツ続けることで、1ヶ月経つと映画への理解度が変わる。3ヶ月経つと、字幕を見なくても分かる場面が増える。
ゆっくりと。でも着実に伸びている。
その「着実な成長」を実感できるから続けられます。
英語に向き合い続けて44年。それでも新しい発見は毎日のようにあります。ハッとしたり、へぇ〜とのけぞったり!その感覚が楽しいから、やめられません。
「今日も新しいフレーズを覚えた!絶対に忘れないぞ!」と心に誓うけど、やっぱり忘れちゃう(笑)。
でも、洋書を読んでいれば、映画を観ていれば、その表現に再会することが経験からわかっているので不安はありません。
さいごに
毎朝の習慣が毎晩の映画鑑賞を変える、その体験。
英語が「勉強」から「生活」に溶け込んだ瞬間。
着実な成長を感じる喜び。
それをあなたにも感じてほしい。心からそう思います。
さらに詳しく
もし、44年の英語ストーリーについて、もっと知りたいという方がいらしたら、こちらもぜひご覧ください。


Thank you for reading!
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